こんにちは。スリーピースコーポレーションの薬剤師、菅野です。

ダイエットに重要なタンパク質の摂取。

プロテインが一般的に普及してきたので、タンパク質をより身近に感じられる方が多いかもしれません。

タンパク質を摂取すると同様に、酵素の摂取もダイエットに重要なのをご存知でしょうか。

本記事では、酵素とタンパク質の関係や酵素の働きについて詳しく解説いたします。

「そもそも酵素って何?」

と疑問を持たれている方や、

「せっかくタンパク質を取っているのだから、もっとダイエットに活かしたい!」

とお考えの方はぜひご参考にされてください。

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タンパク質とは

タンパク質の分子構造は、アミノ酸がたくさん連なって構成されています。

タンパク質は私達の体の中にはなくてはならない栄養素です。

  • 筋肉
  • 内蔵
  • 免疫細胞
  • ホルモン・情報伝達物質
  • 皮膚
  • 髪の毛

など、体のありとあらゆるものがタンパク質で作られています。

人体の構成成分として60%が水分、タンパク質が15%を占めているのでその重要性がうかがえます。

タンパク質はエネルギー源になる3大栄養素の1つに挙げられるほどで、体作りと密接な関係があると言えるでしょう。

タンパク質はアミノ酸で構成されていますが、単に直線上に連なっているだけではありません。

タンパク質は存在する部位に合わせた構造になるように、折り紙のように折りたたまれて形を作っています。

タンパク質の種類は約10万種もあり、多種多様な働きをしているのです。

酵素はタンパク質の一種

タンパク質と同様、ダイエットに重要な働きを持つ酵素。

酵素は実はタンパク質の一種であり、化学反応の速度を加速させる触媒の効果を果たしています。

酵素の機能は例えるならば、ハサミで栄養素を細かく切ることです。

私達が食事を摂ると食物は口から胃、小腸に運ばれ大腸を経て、体に必要のないものは排泄されていきます。

酵素は消化管それぞれの部位で栄養素に適したものが存在し、栄養素を吸収しやすくしているのです。

また酵素は、鍵と鍵穴の関係のように特定の栄養素にしか働きません。

このような酵素の働きは、基質特異性と呼ばれています。

例えばデンプンは、デンプンにのみ働くアミラーゼという酵素があり分解を促進します。

デンプン単体だと吸収しにくいため、細かくブドウ糖まで分解され、体の負担を和らげてくれるのです。

酵素はハサミの働きを持ち、鍵と鍵穴の関係で様々な栄養素の吸収を助けてくれる重要な栄養素と言えるでしょう。

酵素の特徴

酵素のもう一つの特徴は、熱に弱いことです。

これはタンパク質の立体構造が関係しています。

タンパク質に熱を加えると本来の働きや形が変わってしまうのです。

これは生卵とゆで卵を想像するとわかりやすいかもしれません。

一度ゆで卵にしてしまうと、冷やしたからと言って生卵に戻らないのはタンパク質の構造が変化しているためです。

酵素にも熱を加えると同様の現象が起き、ハサミとしての働きや鍵と鍵穴の関係が失われてしまいます。

酵素が生き生きと働ける温度はちょうど体温と同じ35℃〜40℃です。

また酵素が働きやすいPH濃度*も存在します。

例えば胃の中でも活動できるペプシンが特徴的と言えるでしょう。

ペプシンはタンパク質を分解する代表的な酵素です。

ペプシンが働く場所である胃には胃酸が存在しており、胃酸はPH1〜2と強酸性の粘液です。

酸やアルカリによってもタンパク質の構造が変わってしまうのですが、酵素には働くための最適なPH濃度があります。

ペプシンは他の酵素が働けないような状況でも、生き生きと働くことが可能です。

酵素は特定の環境下でしか働けませんが、強力な栄養素の分解作用があるのです。

※PH濃度‥‥液体が酸性かアルカリ性かを測る指標。PH7であれば純粋のような中性の働きを持ち、PHの値が低ければ酸性、高ければアルカリ性の正質を持つ。

栄養素を分解する消化酵素の種類と働き

タンパク質や糖質を分解する酵素には様々なものがあります。

代表的なものは以下のとおりです。

酵素名アミラーゼペプシンリパーゼトリプシンマルターゼペプチダーゼ
作用する栄養素デンプンタンパク質脂肪タンパク質麦芽糖タンパク質
分解された栄養素麦芽糖ポリペプチド(細かいタンパク質)脂肪酸+モノグリセリド細かいタンパク質+アミノ酸ブドウ糖アミノ酸

デンプンに注目してみると、アミラーゼで麦芽糖に分解し、その後マルターゼでブドウ糖に分解しています。

複数の酵素が働くことで、より効率的に栄養素を分解できるのです。

それぞれの酵素は一番効率的に働けるように存在する場所が定まっています。

酵素が存在する場所を一緒に確認していきましょう。

だ液

だ液には主にアミラーゼが含まれています。

口腔内は食べ物を細かくすりつぶし、後の消化管に送った際に酵素が働きやすくなるのです。

その際にだ液腺から分泌されただ液で、デンプンを分解します。

「よく噛んで食べるように」とはよく言ったものです。

食物をすりつぶして各種酵素と混ざりやすくするためには、とても大事なことだと言えるでしょう。

胃液

胃液には主にペプシンが含まれています。

ペプシンはペプシノーゲンと呼ばれるペプシンの前駆体が胃酸の影響で活性化し、ペプシンとなります。

ペプシンは酸性条件下で活発に働きますが、アルカリ性下では失活します。

胃につながっている十二指腸の粘膜はアルカリ性のため、十二指腸や小腸では働けないのです。

ペプシンは大きな塊であるタンパク質を細かくする作用があります。

膵液

膵液には主に3つの消化酵素が含まれています。

膵液に含まれる消化酵素

  • アミラーゼ
  • トリプシン
  • リパーゼ

膵液のアミラーゼは口腔内では完全に分解しきれていないデンプンを、麦芽糖にするための補助的な役割を果たします。

トリプシンはペプシンで小さくされたタンパク質をより細かくし、1個もしくは2〜3個のアミノ酸の塊まで分解します。

リパーゼは脂質を分解する働きを持つ酵素です。

小腸分泌液

小腸から分泌される消化酵素は主にマルターゼとペプチダーゼです。

小腸は栄養素を絨毛の毛細血管から吸収するため、栄養素が細かく分解されている必要があります。

デンプンなどの糖類はブドウ糖などの単糖類。

タンパク質は最小構成単位であるアミノ酸まで分解されて吸収されるのです。

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タンパク質の代謝の順番

ここからは体の構成成分としても重要なタンパク質の代謝について、より詳しく解説していきます。

ペプシンによりポリペプチドへ分解

タンパク質はアミノ酸が連なって構成されていることを解説いたしました。

アミノ酸とアミノ酸が結びつくことをペプチド結合と呼びます。

アミノ酸が数十個連なっているものを、ポリペプチド、それ以上の塊になっているものがタンパク質です。

ペプシンはタンパク質をポリペプチドに分解し、十二指腸に送り込みます。

十二指腸でさらに分解

ポリペプチドは十二指腸で膵液から分泌されるキモトリプシンとトリプシンという酵素と混ざり合い、もっと短いアミノ酸鎖まで分解されます。

その後小腸まで送り込まれるのです。

小腸でアミノ酸に変化し吸収される

小腸では、ペプチド結合されたアミノ酸は吸収されません。

ペプチド結合されたアミノ酸をより細かく分解するため、小腸ではペプチダーゼという酵素が分泌されています。

この酵素の働きにより、小腸にある絨毛の毛細血管からアミノ酸が吸収され、肝臓まで送られて各種タンパク質の合成に使われるのです。

人体に必要とされる必須アミノ酸とは

アミノ酸は20種類あり、すべてタンパク質の合成には必要なものです。

1つでも不足してしまうと、タンパク質が合成できなくなってしまいます。

アミノ酸の中には脂質や糖質から作り出せるものもありますが、外部から摂取しなければならないものもあるのです。

そのようなアミノ酸は必須アミノ酸と呼ばれています。

必須アミノ酸はこれらの9種類です。

必須アミノ酸9種

  • フェニルアラニン
  • ロイシン
  • バリン
  • イソロイシン
  • スレオニン
  • ヒスチジン
  • トレオニン(スレオニン)
  • リジン
  • メチオニン

非必須アミノ酸はこれら11種です。

  • チロシン
  • システイン
  • アスパラギン酸
  • アスパラギン
  • セリン
  • グルタミン
  • グルタミン酸
  • グリシン
  • アラニン
  • アルギニン
  • プロニン

極端な食事制限を行わない限り、普段の食事をしていれば必須アミノ酸が不足するようなことはありません。

酵素は外からも摂取できる

酵素は体内で生産されますが、食物から摂取するのも可能です。

体内で分泌される酵素は代謝酵素、食物から摂取できる酵素は食物酵素と呼ばれています。

どちらも栄養素の代謝、吸収に役立ちます。

代謝酵素は体の中で限られた量しか作られないため、食べすぎてしまうと食物を代謝できないばかりか、老廃物の蓄積にもつながってしまうのです。

老廃物の蓄積はダイエットにも悪影響。

酵素の利用サイクルを元に戻す必要があるでしょう。

そのため食物酵素を上手に取り入れて、代謝酵素を必要以上に使用しないことは重要なことです。

食物酵素は生野菜や果物、発酵食品などに含まれているため積極的に取り入れましょう。

酵素を外から取り入れる際の注意点

ダイエットを成功させるためにも、「食物酵素をもっと摂りたい!」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

しかしやみくもに摂取すると、かえって逆効果になってしまう場合もあります。

食物酵素を上手に取り入れるために注意すべき点を確認していきましょう。

熱に弱い構造であるため加熱しすぎない

食物酵素も代謝酵素と同じようにタンパク質で構成されています。

タンパク質が熱を加えると変性してしまうのは、どの酵素でも共通の性質です。

このため食物酵素も熱に弱いため、なるべく熱を加えないようにする必要があります。

おおよそ60℃程度の熱で失活してしまうため、野菜を食べるならばサラダなどの生野菜を摂るようにしましょう。

アレルギーを持つ食材の可能性がある

食物酵素は生の果物にも豊富に含まれています。

特にパパイヤやキウイなどは食物酵素の宝庫です。

果物は手軽に食べやすいので、積極的に摂りたいところですが、パパイヤやキウイなどはアレルギー反応が起きやすいことで知られています。

ご自身の体調や体質によっては食べると発疹などのアレルギー反応が出る可能性があるため、慎重に摂取しましょう。

cho'rismの酵素について

cho'rismは医療系腸活サプリメント。

腸にいい影響を与える成分が医療レベルで配合されています。

特筆すべきなのは酵素です。

cho'rismに含まれている酵素は「穀物発酵酵素」。

すなわち酵素を加熱しておらず、酵素が生き生きと活動している状態のものを摂取できるのです。

そのため食物を効率的に代謝でき、服用した翌朝スッキリとしているのに気付くでしょう。

cho'rismには乳酸菌やビフィズス菌なども配合されているので、ファスティングのサポートに最適なサプリメントです。

また食事由来のタンパク質を効率的に利用するためにも、cho'rismは有効に働くでしょう。

タンパク質を積極的に摂って、しっかりした体作りを目指したい方にもおすすめしたいサプリメントです。

まとめ

タンパク質と酵素の関係について解説いたしました。

タンパク質は筋肉を作る成分でもあるため、積極的に摂取すると健康的に痩せやすい体質になります。

しかし、やみくもに摂ってしまうと逆効果になってしまうため、酵素を上手く利用しましょう。

生野菜や生の果物を摂ろうとすると、意外と手間がかかってしまうもの。

そのような場合は気軽に取れるサプリメントである、cho'rismをおすすめします。

あなたのキレイを体の中から支えてくれますよ。

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