こんにちは。株式会社スリーピースコーポレーションの薬剤師、菅野です。

今回は便秘の中でも「妊娠中の便秘」に注目してみました。

妊娠中はいつもと違い、便秘で困っているという方のお話をよく聞きます。

また、「お薬に頼らず便秘を解消したいがどうにかならないか」と相談を受けることも。

そこで本記事では、妊娠中に便秘になりやすい原因と、安全な便秘薬の紹介、薬に頼らない便秘解消法を紹介いたします。

妊娠中の便秘にお困りの方は、解決するヒントをきっとつかめるはずです。

ぜひ最後までご覧ください。

妊娠中の便秘を解消!話題の「腸活」メソッドでラクになる生活を
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妊娠中における便秘の原因とは?

妊娠中における便秘は、ホルモンバランスの乱れが原因の一つです。

さらに、赤ちゃんが大きくなるにつれて腸にプレッシャーがかかり、便の通りが悪くなることもあります。

便秘は妊娠の各段階で異なる特徴を示すので、各段階の原因について詳しく見ていきましょう。

(1)妊娠初期の便秘について

妊娠初期の便秘の原因の一つで代表的なものが「つわり」です。

早い方では、妊娠の5週目からつわりの症状を自覚する方もいらっしゃいます。

つわりにも色々な症状があり、便秘になってしまう代表的なつわりが「吐きづわり」。

食事を摂ると気持ち悪くなってしまい、食事が取れなくなってしまうのです。

食事が取れないと、便の容積が減り、腸の動きが鈍くなってしまいます。

また、食事が上手く取れないだけでなく、水分摂取量も減少してしまうため、便が固くなってしまうのも便秘の原因の一つ。

つわりにより、食事、水分量と便に変化が起き、それに伴い腸に変化が起きてしまうのが妊娠初期の便秘の原因の一つです。

(2)妊娠中期の便秘の特徴

妊娠中期における便秘の主な原因は、ホルモンの変動です。

妊娠すると黄体ホルモンである、プロゲステロンの分泌量が増えてきます。

プロゲステロンは、母体がお母さんになるための準備を整えるホルモン。

プロゲステロンが増えると、乳腺が発達してお産の準備を整えるなど、お母さんになるための準備が進みます。

お母さんと赤ちゃんにとって、大事なホルモンであるプロゲステロンですが、腸の動きを遅らせ、便秘を引き起こす可能性があるのです。

妊娠中期は特に体内のホルモンの変動が激しい時期であり、これが腸の動きを遅らせて便秘を引き起こしてしまいます。

(3)妊娠後期の便秘について

妊娠後期には、赤ちゃんと子宮が大きくなり、腸にかかる圧力が増加します。

いつもと腸の形が変わってしまい、便に水分が十分にいきわたらなくなってしまうことも。

また妊娠後期になるとお腹が大きくなり、動きにくくなってしまうでしょう。

お腹の大きさからくる運動不足も、妊娠後期の便秘の大きな原因の一つです。

妊娠中の便秘が赤ちゃんに与える影響は?

妊娠中の便秘が赤ちゃんに与える影響は?

妊娠中の便秘は主に母体に不快感をもたらしますが、重度の便秘は赤ちゃんにも影響を与える可能性があります。

便秘による腹部の圧迫や、トイレでの過度のいきみは特に注意が必要です。

切迫早産の心配がある場合はトイレでのいきみに注意

切迫早産の心配がある妊婦さんの場合、強く、長いいきみは避けるべきです。

過度のいきみは子宮収縮を引き起こす可能性があり、早産のリスクを高めかねません。

子宮が収縮することにより、流産や早産につながる可能性があるのです。

妊娠初期や中期の妊婦さんであれば、いきんで赤ちゃんが生まれたり、流産や早産になったりする心配はあまり必要ありません。

しかし、切迫早産の方や妊娠後期の方の場合は強くいきむことや、長くいきむことは避けた方がよいでしょう。

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妊婦の便秘を解消する方法

妊娠中の便秘はよく起こることです。

体内のホルモンの変化や生活習慣の変動が主な原因なので、仕方ないことと言えるでしょう。

しかし、いくつかの方法を取り入れることで、この問題は改善できる可能性があります。

(1)食事で解消する便秘対策

食事は、便秘解消の鍵です。

特に食事の中でも便秘に効果的なのが、食物繊維。

食物繊維が豊富な食品を摂ることで、腸の動きがスムーズになり、便秘の解消につながるのです。

具体的には、野菜や果物、全粒粉製品、ナッツなど食物繊維が豊富に含まれている食材を意識的に取り入れるのがよいでしょう。

つわりで食事が取れないという方も、お好きな食材で構いません。

できる限り食物繊維を多く含んだ食材を、無理なく摂るように心がけましょう。

また、水分摂取も便秘解消には欠かせない要素であり、1日に2Lの水を飲むこともおすすめいたします。

(2)適度な運動で便秘改善

適度な運動は便秘改善につながります。

適度に運動すると、交感神経と副交感神経のバランスが良くなるからです。

その結果、腸の動きを促し、便秘の緩和に役立ちます。

例えば、毎日の散歩や妊婦ヨガ、水泳などは妊娠中でも安全に行える運動であり、便秘解消に効果的です。

運動は体全体の血流を促進し、腸の動きをスムーズにすることで便秘の緩和につながります。

(3)規則正しくストレスを減らす生活を心がける

妊娠中はホルモンの乱れから、不規則な生活になりがちです。

不規則な生活を過ごすと自律神経が乱れてしまい、腸の動きを妨げてしまいます。

またストレスは便秘の一因となることも。

日々の生活や、妊娠中の体調の変化により、ストレスを感じることは避けられないかもしれません。

しかし、ストレッチや瞑想、趣味を楽しむことでストレスを緩和できます。

規則正しい生活を送り、十分な睡眠を確保することも、ストレスを減らし便秘を解消する助けとなるでしょう。

(4)便秘薬や胃腸薬の使用について

便秘薬や胃腸薬は、身体の不調に対処しやすい方法と言えますが、妊娠中は安易に使用すべきではありません。

便秘薬は比較的安全とはいえ、赤ちゃんに影響が出る可能性があるからです。

また胃腸薬のなかには妊娠初期には避けるべきお薬も存在します。

便秘薬、胃腸薬はドラッグストアで簡単に入手できるようになりました。

しかし妊娠中という特別な状態の場合は、安易に服用せず、医師や薬剤師の指導のもと服用することをおすすめします。

お薬のことでわからないことがあるような場合は、お気軽に薬剤師にお聞きください。

不安が解消できるようなアドバイスをお伝えできるはずです。

便秘がひどいときに必要な医師との相談

便秘がひどい場合は、遠慮なく医師に相談しましょう。

特にいつも違うような便秘の症状がある場合は、気兼ねなく相談するべきです。

特に以下のような症状がある場合は注意が必要です。

  • 重度の腹痛を伴う場合
  • 排便時の出血がある場合
  • 痔になった場合
  • 便秘が続き、不快感や違和感が続く場合

それぞれ詳しく見ていきましょう。

(1)重度の腹痛を伴う場合

便秘により重度の腹痛が伴う場合には、速やかに医師の診察を受けましょう。

重度の腹痛は、便秘以外の問題が潜んでいる可能性もあるからです。

切迫流産や切迫早産が代表的な例です。

また常位胎盤早期剥離という、お母さんと赤ちゃんに極めて深刻な影響を与える腹痛の可能性もあります。

「いつもと違うお腹の痛みだな……」と思われた場合は、すぐに医師の診察を受けましょう。

(2)排便時の出血がある場合

排便時に出血がある場合も、速やかに医師の診断を仰ぐ必要があります。

特に性器から出血している場合は、要注意。

切迫流産・切迫早産・常位胎盤早期剥離の可能性が高くなっているからです。

腹痛を伴う便秘と同様、速やかに医師の診察を受けましょう。

(3)痔になった場合

痔は妊娠中によく現れやすい症状の1つです。

特によく出てしまう症状が「いぼ痔」。

いぼ痔は、血流が滞ってしまうことで発症してしまいます。

妊娠中は黄体ホルモンで血流の流れが悪くなったり、子宮や腸の形がいつもと違います。

便秘時のいきみもいぼ痔の原因の1つ。

妊娠中のいぼ痔は痛みがあまり無いので、出血するまで気付かなかったという方もいらっしゃいます。

慢性的に痔に悩まされることもあるため、できる限り便秘の症状に気づいたら医師の診断を仰ぐようにしましょう。

(4)便秘が続き、不快感や違和感が続く場合

便秘は、5日以上便通がなくお腹の不快感が続く状態です。

妊娠中はただでさえ、いつもと体調が違う状態が続きがち。

体調不良はメンタル面の不調につながりかねません。

不快感や違和感が続く場合は、いち早く医師に相談したほうが良いでしょう。

妊娠中でも飲める便秘薬はある?

「妊娠中はなるべくお薬を服用したくない」と考えるのは、当然のことです。

しかし便秘をあまりにも我慢しすぎると、お母さんだけでなく赤ちゃんにも悪影響を与えます。

無理ない程度に、お薬に頼っていただくのが一番良いです。

妊娠中でも悪影響を与えにくいお薬は「酸化マグネシウム」。

便に水分を集め、自然な排便を促してくれるお薬です。

便秘薬には様々なお薬がありますが、酸化マグネシウムが妊娠中には一番良いでしょう。

他にも様々な便秘薬がありますので、気になる方は以下の記事を参考にしてください。

便秘解消について解説!症状や原因、薬についても薬剤師目線でお伝えします

「腸活」で便秘解消!その方法とは?

「腸活」で便秘解消!その方法とは?

便秘を解消するための方法の一つに「腸活」があります。

腸活は最近注目されている、最強の健康法の一つ。

腸の健康が、体全体の健康につながるため様々な健康効果を期待できます。

お母さんや赤ちゃんに悪影響なく、便秘を解消できる方法のひとつなのです。

どのような方法で腸活を行うべきなのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

(1)食物繊維豊富な食事を心掛けよう

まずは食物繊維をしっかり摂りましょう。

食物繊維を摂ると、便に水分を行き渡らせるだけでなく、腸にいる善玉菌の餌になるのです。

善玉菌が増えることで、悪玉菌を減らし、腸内環境がよくなるという好循環が生まれます。

また善玉菌は、腸内で短鎖脂肪酸を生成。

この短鎖脂肪酸が、腸を刺激し、腸が活発に動く元となります。

食物繊維を摂ることは腸活の基本です。

ぜひ食物繊維が豊富な食事を心がけてみてください。

(2)適度な運動で腸の働きを活性化しよう

適度な運動は腸の動きを促進し、便秘を改善する助けとなります。

食事が腸に行き、大腸のぜん動運動で直腸までいき、排便するという流れです。

このぜん動運動を活発にするためには、副交感神経を活発にする必要があるのです。

しかし、自律神経である副交感神経は意識しても活発にできません。

そのため、意識しなくても副交感神経を活発にするため、交感神経を刺激する必要があります。

交感神経を活発にするためには運動が一番効果的。

日常的に歩く、ストレッチをする、またはヨガを行うことで、交感神経を活発にしましょう。

その結果自律神経の動きが整い、便秘の解消につながるのです。

妊娠中でも安全な運動を選び、無理なく身体を動かすことで腸活につなげましょう。

(3)水分補給を忘れずに

水分補給も腸活に繋がります。

便に水分を行き渡らせるだけでなく、腸の自律神経を刺激するからです。

水分であれば何でも良いわけでなく、できる限りカフェインやアルコールは控えめにしましょう。

これらは脱水を引き起こし、便秘を悪化させる可能性もあります。

できる限り2Lを目安にし、身体に無理ない程度に水分補給をすると腸の健康、すなわち腸活につながるでしょう。

(4)腸活サプリメントを飲む

最後に腸活といえば、腸活サプリメントは欠かせません。

いわゆる「プロバイオティクス」という考え方の元、善玉菌を摂取します。

善玉菌は乳酸菌やビフィズス菌などが代表的。

特にビフィズス菌は、大腸での善玉菌のほとんどを占めるほどです。

善玉菌が優位な状況を作るには、何らかの方法で善玉菌を摂取するのが一番の近道。

そのため、腸活と腸活サプリメントは切っても切り離せない関係といっても過言ではないでしょう。

「腸活」で得られる他のメリット

「腸活」で得られる他のメリット

「腸活」は便秘解消だけでなく、他にも多数のメリットがあります。

特に妊娠中に有効なメリットを取り上げてみました。

(1)妊娠中のむくみ改善

腸活は妊娠中のむくみ改善に期待できるでしょう。

妊娠中はホルモンバランスが崩れ、手足のむくみが発生することがあります。

腸活を行い、胃腸の健康を保つことで、体内の水分バランスを改善し、むくみを減らすことも目指せます。

(2)肌荒れの予防・改善

腸の健康は肌の健康と密接に関連しています。

腸内のバランスが崩れると、体内の毒素が排出されず肌に影響を与える可能性があるからです。

食物繊維豊富な食事や善玉菌を含む食事やサプリメントを摂取することで、腸内フローラのバランスを保ち、肌荒れを予防または改善することができます。

(3)エネルギーの持続・向上

良好な腸の健康は、エネルギーの吸収と利用にも影響があります。

腸活を通じて腸の吸収機能を向上させることで、栄養素の吸収が向上し、エネルギーの持続と向上が期待できるのです。

適切な食事と運動を通じて腸の健康を保ち、上手にエネルギーを使えるようにしましょう。

cho'rismで妊娠中も楽々腸活できる

妊娠中の便秘について解説いたしました。

便秘はお腹の不調だけでなく、メンタル面の不調を招き、お母さんだけでなく赤ちゃんにも影響を与えかねません。

また妊娠中は、なるべくお薬に頼りたくないという気持ちもよくわかります。

安全なお薬はありますが、できればより安全な方法で便秘を解消したいところ。

そのような場合は最強の健康法である「腸活」がおすすめです。

しかしいざ腸活をしようとしても、何から手を付けていいかわからないというかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

その場合は、ファスティングのプロ集団であるBフロンティアが開発した医療系腸活サプリである「cho’rism」をおすすめします。

腸活に必要な善玉菌や食物繊維を医療レベルで配合。

スティック状のサプリメントなのでいつでもどこでも服用できます。

「腸活を試してみたい」とお考えの方はぜひ一度手にとって試してみてください。

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