むくみ解消には断食がおすすめ？やり方と効果を解説

「むくみで足がだるくなり、毎日がツラい」と感じながら働く女性の割合は、全体の8割以上と言われています。

むくみ解消には着圧ソックスなどが人気ですが、断食も効果があるという情報を耳にしたことがありませんか？

断食はむくみ解消に最適なのはもちろん、代謝アップ・ダイエット効果など多数のメリットがあります。

本記事では「断食をするとなぜむくみが解消されるのか」疑問を持つ方に向けて、断食でむくみが解消される理由や断食の方法を紹介します。

断食を成功させるための注意点やコツも紹介していますので、ぜひ参考にしてスッキリ体形を手に入れましょう。

断食でむくみが解消される理由

断食でむくみが解消される理由は、体の中に溜め込んだ塩分や不純物を体外へ出そうとするデトックスがおこなわれるためです。

むくみになる理由は「水分の取り過ぎ」と思われがちですが、実際は異なります。

塩分の取り過ぎで水分を取り込みやすくなったりリンパや血液の流れが悪くなったりし、細胞内や細胞外に水分が滞ってしまっているためにむくみが起きるのです。

断食をすると代謝酵素が活性化されるため、むくみの解消が期待できます。

デトックス効果により、水分はもちろん体全体に溜まっている老廃物や不純物・塩分などが排出されます。

特にむくみが解消されたと実感できる顔や足も、断食で変わってくるでしょう。

体の中に溜め込んでいた不純物や老廃物がなくなると、より体内環境が良くなります。

たとえばドロドロだった血液が原因で水分の排出がうまくできていなかった場合、断食により血液がサラサラに変化します。

血液がサラサラになり血中コレステロールの改善が図られれば、より体はむくみ知らずに変化していくのです。

断食中にむくみが出ることもある

「断食の最中、むくみがひどくなった」

このような経験があり、断食＝むくむと感じている方もいるでしょう。

断食中は確かにむくみますが、これは一時的なものです。

断食中にむくむ理由は、好転反応といわれています。

好転反応とは「体が良い状態に戻るときにおきる症状」のことです。

断食をおこなうと、血流が良くなり体から必要のない毒素や老廃物・不純物・水分などを排出しようとします。

排出する量が多いほど、リンパや血液の中は排出したい水分や老廃物が一時的に増えるのです。

血管は体の先から先まで全体にあり、毛細血管なども含め排出したい水分が周ってきます。

結果、一時的にむくみが発生します。

しかし、一時的なので心配ありません。

体の中の血液は腎臓で濾過をされ、不要な水分は尿として排出されます。

血液の中から不要な水分や老廃物が無くなれば、むくみもとれます。

もし断食中のむくみが気になるのであれば、マッサージやストレッチをしてみたり水分をより多く飲むと効果的です。

断食の好転反応は、むくみ以外にもだるくなったり眠気がでたりしますが、どの症状も体を良い状態にしているから出てくる症状です。

不安にならず「体にとっては良いことなんだ」と実感してみてください。

断食とファスティングの違い

断食とファスティングが、どのように違うのか分からない方も多いでしょう。

実は、一般的に大きな違いはありません。

断食は仏教やイスラム教、キリスト教など幅広い宗教で修行としておこなわれてきました。

種類によっては、水分をとらない断食もあります。

一方ファスティングは、宗教による断食から枝分かれして誕生したといわれています。

美容やダイエット、デトックス、体質改善などが目的で、水や酵素ドリンクを飲み安全におこなわれるものです。

断食は精神を鍛えるのが主旨ですが、ファスティングは身体の調子を整えるのが目的といえるでしょう。

期間別おすすめの断食方法

むくみが解消される断食方法を、以下2つ紹介します。

ファスティング方法を参考に、普段の生活に合う断食を選びましょう。

3DAYSファスティング

3DAYファスティングは1日固形物を食べず水分のみで過ごし、前後1日を準備期間と通常の食事に戻す回復期間として設けます。

3日間ファスティングをやり遂げると、むくみ改善が実感でき、ダイエット効果や美肌効果なども期待できます。

初めて3DAYSファスティングをおこなう方は、より効果を実感するためにもポイントをしっかりおさえておきましょう。

断食期

断食期間は固形物を摂取せず、飲み物だけで丸1日過ごします。

とはいえ断食中であっても、ビタミンやミネラルが必要です。

酵素ドリンクであれば、断食中に体内で必要なビタミンやミネラル・最低限のカロリーも摂取できるためファスティング中の飲み物としては最適でしょう。

水分はこまめにとり、お腹が空きそうだなと感じたときに酵素ドリンクを少しずつ飲みます。

酵素ドリンクは原液で飲んでも、水で割ってもOKです。

脱水にならないためにも、水分は意識してとるようにしましょう。

準備期間、回復期間

準備期間と回復期間を各1日設けます。

準備期間は断食中挫折しないためのウォーミングアップとしておこないます。

またコーヒーやタバコ・お菓子などを断食前に控えておくと、よりデトックスの効果を実感できるでしょう。

むくみがひどい方は、塩分の多い食事も準備期間から控えます。

回復期間は胃腸に刺激を与えないよう、重湯や具なし味噌汁などがおすすめです。

その後徐々に普段と同じ食事に切り替えていくことで、リバウンドなどもせず安全にファスティングを終えられます。

準備食・回復食どちらも、加工食品や揚げ物などを控えます。

食事は「さきはくやまないか食」を意識して食べると、より健康的な体に仕上がります。

さ	き	は	く	や	ま	な	い	か
青魚	きのこ	発酵食品	果物	野菜	豆	ナッツ	イモ	海藻

「さきはくやまないか食」は消化しやすいだけでなく、必要な栄養素をまんべんなく摂取できるため、断食中やダイエット中に最適な食事です。

小鉢付きの和食定食をイメージすると、分かりやすいかもしれません。

回復食が大切！

準備食・断食・回復食の3つの工程の中でも、特に大切なのが回復食です。

断食中に休息していた胃腸は、普段以上に摂取した栄養を体内へ取り入れられるようになっています。

そのため、回復食を設けず普段と同じ食事を最初から食べると、むくみがより悪化したりリバウンドしたりと断食が失敗に終わる可能性が高いでしょう。

胃腸を通常の食事に慣れさせるためにも、回復食で食べる食事はより注意をして食べていきます。

16時間ファスティング

16時間ファスティングは24時間の中で、16時間を水分のみで過ごし、残りの8時間に通常の食事をとっていく方法です。

ほかの断食方法と比べ、より生活に取り入れやすいファスティング方法といえるでしょう。

やり方はいたって簡単で、食事OKの8時間は好きなものを食べられます。

とはいえ、唐揚げやカレーなどカロリーが高いものばかり食べていると、摂取カロリーが多くなる場合もあるので注意してください。

よりむくみ解消の効果を出したい方は、3DAYSファスティング同様「さきはくやまないか食」を食べるのがおすすめです。

16時間も食事をとらないと、空腹に耐えられるか心配な方も一定数いるでしょう。

よりハードルを下げるためにも、絶食時間である16時間の中に睡眠時間も含めましょう。

最初は週に1回などからはじめて徐々に習慣化していけば、むくみ知らずな体を手に入れられます。

むくみが取れることのメリット

むくみがとれると、4つのメリットがあります。

ひとつずつ紹介します。

見た目もスッキリする

むくみはダイエットで脂肪をとるよりも、見た目がスッキリする場合があります。

特に顔や足首・ふくらはぎなどがほっそりしてきます。

ブーツやデニムのサイズが変わる方もいるので、見た目をスッキリさせたい方は、むくみをとるのが先手でしょう。

代謝がアップし体が楽になる

むくみがとれると、代謝がアップし体が楽になります。

むくみがなくなる＝血液やリンパの流れが良くなった状態です。

血液やリンパでは、不要な老廃物を排出し必要な栄養素を全体に循環する役目を果たしています。

むくみがとれる生活をしていれば必然と不要なものは外へ、必要なものはしっかり循環させられ代謝が良くなるのです。

代謝が良くなり体が楽になると、心も体もすっきりし、肩こりや腰痛・ふくらはぎのだるさ・頭痛などの軽減も図れるでしょう。

太りにくい体になる

むくみがなくなり、代謝がアップすればそのぶん太りにくい体になります。

基礎代謝がアップすることでエネルギーの消費も増え、運動していない状態でも脂肪が付きにくくなるためです。

また、むくみがひどいと不要なむくみの水分だけで2キロ以上増えていることもあります。

むくみがなくなれば体の中の水分は正常に保たれ、体重が減ったと感じやすいのもメリットです。

冷え性改善が望める

むくみがなくなれば、冷え性の改善も期待できます。

今まで水分を体全体に蓄えていましたが、不要な水分がなくなることで体を冷やす元がなくなります。

また、むくみがなくなり代謝がアップすると体温も上がるため冷え性の悩みも改善されるのです。

むくみをそのままにすることのデメリット

むくみをそのままにすると、デメリットしかありません。

特にむくみがある方が実感しやすいデメリットは、以下の3つです。

ひとつずつ解説します。

足が太くなる

実際は脂肪ではなく、むくんでいるだけでも足が太く見え、周りからは太った印象にみられる可能性があります。

特に運動をしない方やデスクワークの方は、足が太くなりやすいです。

通常ふくらはぎの筋肉が血流を活性化させていますが、デスクワークのように動かさなければ重力で水分は下へ降りていき、結果体の中で一番足がむくみやすく太くなるのです。

冷え性の心配

むくみが続けば、そのぶん冷え性の心配もでてきます。

むくみである水分の特徴は、温まりにくくすぐに冷えやすい点です。

体全体がむくんでいれば、冷えやすい水分を体全体にまとっているのと同じ状態といえます。

また、むくみは血流が悪いだけでなく代謝も悪い状態です。

血流が悪ければ体の先端に無数にある毛細血管に血がめぐって行きにくくなり、よりむくみを増やす悪循環が生まれるでしょう。

痩せにくくなる

むくみをそのままにすると、痩せにくくなります。

代謝が下がるからだけでなく、セルライトもできやすくなるためです。

むくみはリンパ管や血管の流れを悪くさせ、溜まってくると脂肪細胞がむくみである水分を取り込みます。

脂肪細胞が水分をとりこみ続けると誕生するのが、ダイエットの天敵である「むくみ型セルライト」です。

むくみにより体が冷えるとそのぶん脂肪をため込みやすくなり、脂肪細胞がむくみや老廃物も取り込んでセルライトが作られていきます。

その結果、むくみの放置によって痩せにくい体になっていくのです。

むくみとり断食を成功させるコツとは？

むくみとり断食を成功させるには、3つのコツが必要です。

断食をおこなうだけでも、むくみの改善は可能です。

上記3つのポイントを押さえておけば、より効率的にむくみが改善されますのでコツをつかんでみてください。

回復食をちゃんと食べる

回復食はしっかり食べましょう。

ファスティングでは、断食期間よりも回復食期間が重要です。

一気に食べ過ぎると胃腸の負担になるだけでなく、体の中にエネルギーとして溜め込みます。

回復食で「さきはくやまないか食」を身につけ、回復食期間が終わって方も継続すれば、むくみにくい体になるでしょう。

ストレッチをする

断食だけではなく、ストレッチもしましょう。

リンパがある股関節周りや腕周りを重点的にストレッチします。

お風呂あがりに肩甲骨回しと開脚ストレッチをするだけでOKです。

習慣化すれば血流が良くなるだけでなく、代謝がアップしむくみにくく痩せやすい体質に変わります。

体を温める

むくみを取るためにも体を温めましょう。

空腹時のリフレッシュとしても最適なお風呂は、ゆっくり入るだけでむくみに効果があります。

また、普段の食事でも極力冷えたものは控えた方がより効果的です。

朝目が覚めたら温かい白湯を1杯飲んで、腸を温め、体を温めましょう。水分は冷たいお水よりも常温で飲むと冷えを予防できます。

体を温めるだけでも代謝が上がり、むくみやダイエットに効果があるので、ぜひ日課として取り入れていきましょう。

断食の注意点

断食時に注意すべき点が、3つあります。

断食の方法を誤ると、うまくいかないだけではありません。

よりむくみがひどくなったり、体調不良を起こしたりする可能性があります。

3つの注意点をくわしく解説していくので、成功させるためにも覚えておきましょう。

突然始めたり、中断したりしない

「むくみとり断食を調べているうちに、今すぐ始めたくなった」と感じる方も少なくないでしょう。

逆に「断食自体はやり切ったから、普段の食事に戻そう」と思う方もいるかもしれません。

実は断食における最大の失敗は、計画なしに突然始めたり中断したりすることです。

突然始めたり中断したりすると胃腸に負担を与え、むくみがとれないだけでなく痩せにくい体になります。

準備期間をしっかりとらないと空腹に耐えられず断食中に食べてしまったり、断食後のより栄養を吸収しやすい回復期に中断して食べると断食前以上に太ってしまったりすることもあります。

また、日程をしっかり決めないで準備をおこなえば、友人との食事の約束や会社の飲み会と予定が被ってしまったりする可能性もあるでしょう。

計画的に予定を立てることで、思い立って始めたり途中で中断をすることなくやり遂げられます。

血糖値が急上昇するような食事をしない

断食期間が終わって回復食期間に移行しても、血糖値が急上昇するような食事はしないようにしましょう。

血糖値が急上昇する食事をとっていると、脂肪ができやすくなるからです。

白米や食パンなどの高GI食品を最初に食べるのは控え、玄米やおそばなどの低GIを意識するとむくみやダイエットに効果があります。

回復食は「さきはくやまないか食」を食べていれば、しっかり栄養がとれて血糖値が急上昇することもありません。

暴飲暴食は控え、断食後も「さきはくやまないか食」を意識してみてください。

水は２L以上飲む

むくみを改善させるためにも、水分は2L以上飲みましょう。

水分をしっかりとる理由は、好転反応を改善させるためと脱水症状を起こさないようにするためです。

記事内で紹介した通り、断食中は「好転反応」により一定時間むくみを感じる場合があります。

水分をしっかりとっておかないと、血液を新しい状態にできません。

むくみにより滞っている体の中の老廃物を血流を良くし尿として排出するためにも、水分は必須です。

また、むくみとは関係なく断食中は脱水症状になりやすいので注意しましょう。

普段生活している中で、水分は食事から20％と飲み物から80％摂取しているといわれています。

断食中は、食事からの水分を摂っていません。

そのため普段と同様の水分量を摂取していては、脱水症状になるのです。

安全に効率良くむくみとり断食をおこなうためには、必ず2L以上の水を少しずつ飲むようにしましょう。

まとめ

むくみ解消には、断食が最適です。

16時間ファスティングや3DAYSファスティングを取り入れれば、むくみ解消や代謝アップが図れます。

むくみは脂肪ではないものの、太りやすくなり周りからも太って見られやすいです。

また足が重くだるいと感じるなど、生活に支障がでる場合もあります。

断食でむくみを改善させられれば、見た目がスッキリするだけでなく体も整い痩せやすい体になります。

ぜひ計画的に断食の日程を決め、チャレンジしてみてください。

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