酵素洗顔の効果は？正しいやり方と選び方を美肌専門家が徹底解説

「酵素洗顔の効果って、どんなものがある？」

「使ってみたけれど、効果がない。正しい使い方を知りたい」

酵素は飲むだけではなく、洗顔として利用することで肌に一定の効果をもたらすと人気があります。

とはいえ通常の洗顔と何が違うのか、使い方がよく分からないと効果を実感できません。

そこで本記事では、酵素洗顔の効果や使い方・選び方を解説します。

効果がないときに確認しておくべき点についても紹介していますので、今使っている方もぜひ参考にしてください。

酵素洗顔とは？

酵素洗顔とは、酵素の分解作用を利用した洗顔のことです。

酵素には、タンパク質や脂質を分解するものが数多く存在します。

酵素を含んだ洗顔料で顔を洗うと、通常の洗顔では取れないような皮脂汚れや角質を取ってくれる効果があります。

酵素洗顔の特徴

酵素洗顔の特徴として、タンパク質を含む汚れなどを除去してくれる点が挙げられます。

毛穴に潜む角栓や黒ずみは、蓄積された角質と皮脂からできています。

酵素は角質や皮脂を取るのではなく、その場で分解をしてくれるのです。

定期的に繰り返せば、毛穴の汚れが常に分解されて「汚れがない状態」となるため、美肌が目指せるでしょう。

そのほか大きな特徴として酵素は水分に接すると反応するため、水分の含まれていないパウダータイプで販売されていることがほとんどです。

通常のチューブタイプの場合、水分が含まれているため使う頃には役目を果たせません。

酵素は水分と触れてから活性化され、72時間で効果がなくなると言われているため、使用する直前に水分につけるようにします。

他の洗顔法との違い

他の洗顔法の場合、水溶性の汚れをとるものがほとんどですが、酵素洗顔は皮脂などの油分をメインに分解してくれます。

また酵素は体のなかの胃液などに含まれるような、強い分解力をもっているため毎日は使用できないのも違いといえるでしょう。

他の洗顔法は毎日のケアなのに対し、酵素洗顔は定期的におこなうスペシャルケアと思ってください。

酵素洗顔の効果とは？

酵素洗顔には、5つの効果があります。

ひとつずつ解説します。

角質除去し肌をツルッとさせる

効果のひとつとして、角質除去ができ肌をツルッときれいに見せてくれます。

酵素の役割として、角質であるタンパク質を使用するたびに分解してくれるからです。

通常、古い角質がなければ肌はきれいな状態を保てます。

しかし、ターンオーバーが乱れ始めると古い角質がそのまま肌に残ってしまい、結果毛穴に黒ずみができたりニキビや角栓へと変化したりするのです。

酵素洗顔を定期的にすることで、たんぱく質である角質は除去されていきます。

結果、肌トラブルの原因である必要のない角質が除去できツルッとしたキレイな肌になっていくでしょう。

美白効果

酵素洗顔をすると、次第に美白の効果も実感できます。

紫外線に照らされ色がついたメラニン色素は、古い角質の中に潜んでいますが、メラニン色素を含んだ古い角質は、酵素洗顔で除去が可能です。

その結果、メラニン色素のついた角質が取れ、くすみが減り、美白の効果が期待できるのです。

また不要な角質が多いと、肌をくすませる原因ともなります。

角質がなくなるとくすみも目立たなくなり、肌がワントーン透きとおって明るくなったと感じるでしょう。

化粧水を浸透しやすくする

酵素洗顔を続けると、化粧水が浸透しやすい肌へと変わっていきます。

古い角質は肌のフタのようになっており、化粧水で肌ケアをしても肌の中まで浸透しないよう邪魔をしていました。

しかし古い角質がなくなることで、角質層までしっかり化粧水が浸透するようになります。

その結果、化粧水の効果もしっかり現れ、より美肌に近づいていく効果を期待できます。

ニキビを予防する

酵素洗顔は、ニキビの予防としても効果があります。

ニキビは、毛穴の中に皮脂が溜まり角質が毛穴にフタをしてしまい起こります。

酵素洗顔はフタとなる角質はもちろん、皮脂の除去もしてくれるためニキビの原因を根本からなくしてくれるのです。

角栓を防ぐ

酵素洗顔をすれば、角栓を防ぐ効果も見込めます。

角栓は皮脂と角質からできており、約7割が古い角質が原因です。

そのため古い角質を酵素洗顔で除去することで、角質も予防してくれます。

正しい酵素洗顔のやり方

酵素洗顔をするには、正しい酵素洗顔のやり方を覚えましょう。

正しい酵素洗顔のやり方を覚えておかないと、逆にニキビができやすくなったり、ガサガサの乾燥肌になったりする可能性があります。

洗い方を順番に解説するので、ぜひ参考にしてください。

先にメイクは落としましょう

洗顔する前に、メイクは落としておきましょう。

酵素洗顔ではたんぱく質などを分解する成分は入っていますが、メイク用品の成分は分解できません。

そのため、先にメイク落としでしっかり落とします。

よく泡立てて使う

洗顔料は、よく泡立ててから使うのが大切です。

泡立たせず肌を洗えば、摩擦で肌トラブルを起こす可能性があるからです。

洗顔ネットを使用し、酵素洗顔パウダーをつけ、少量のぬるま湯で少しずつ泡立てていきましょう。

パウダーを泡立てる際は風で舞いやすいため、気を付けてください。

時間をかけすぎないで洗う

時間はかけすぎないで洗うようにしましょう。

時間をかけすぎると、必要な角質や油分まで除去してしまい乾燥肌になる可能性があるからです。

気になるTゾーンやあごなど、力をいれずに指で洗っていきます。

時間は30秒程度が目安ですが、どんなに長くても2分以内には終わらせましょう。

よくすすぐ（目安は３０回）

洗う時間は短めですが、すすぐ回数は普段以上にしっかりとおこないましょう。

酵素洗顔はたんぱく質を分解する強い作用があるため、肌に残ったままだと逆に肌の調子が悪くなる可能性があります。

目安としては、だいたい30回洗います。

お湯の温度は32度前後がおすすめです。

熱すぎると、乾燥の原因となるため注意してください。

またすすぎ終わった後も、タオルでこすって拭かないようにし、ポンポンと軽くおさえて水分を取り除きます。

使用頻度目安

酵素洗顔の使用頻度は、商品の裏面をよく読み適正な使用頻度を超えることが無いようにしましょう。

使用頻度を増やすと、肌のバリア機能でもある必要な角質を取り除いてしまう可能性があります。

おすすめの使用頻度は週に1～2回程度です。

とくに肌の弱い方や乾燥気味の方は、やり過ぎないようにしましょう。

酵素洗顔の選び方

酵素洗顔は角質ケアとして人気なため、数多くの種類が市場では販売されています。

そのため、肌にあった酵素洗顔を選ばなければなりません。

この章では、酵素洗顔を選ぶ際のポイントを解説します。

成分に注目

酵素洗顔に含まれている、成分を確認しましょう。

酵素は肌に強い作用をもたらすため、肌に負担がかかり過ぎないようにする成分も同時に含まれています。

「角質をしっかりとる」などの良さだけでなく、低刺激なのか、香料などが含まれていないかなども見ていきます。

またアミノ酸系の酵素洗顔は比較的、肌に優しいと言われているため裏面を確認することが大切です。

上記の成分が含まれていれば、刺激が弱い成分が使われています。

また、酵素と一言でいっても天然のものと合成のものがあります。

合成の場合、必要なたんぱく質も除去してしまうため注意が必要です。

角質による肌悩みには「タンパク質分解酵素」が効果的

角質に悩んでいる方は「タンパク質分解酵素」が含まれているものを使用するのが効果的です。

「タンパク質分解酵素」は、おもに植物から抽出しています。

酵素洗顔で特に使用される酵素は、パパインとプロメラインです。

どのような特徴があるか、理解しておきましょう。

パパイン

パパインは、成熟しきっていない青いパパイヤに含まれている酵素です。

酵素洗顔だけでなく入浴剤などにも使用されており、酵素洗顔で使用されている酵素のなかではそこまで強い酵素ではありません。

パパインは天然酵素で、他の酵素にはない「不要なタンパク質だけを分解する」といった作用があります。

またターンオーバーを活性化させる役割もあるため、エイジングケアとしても注目されています。

パパインは、角質は取りたいけれど肌に負担がありすぎるものは使いたくないという方にぴったりの酵素です。

プロメライン

プロメラインは、パイナップルに含まれている酵素です。

たんぱく質を分解する効果が高く、角質ケアを実感したい方に良いでしょう。

角質を分解し、保湿力を高めてくれる効果もあります。

毛穴悩みには「皮脂分解酵素」が効果的

毛穴に悩んでいる方は「皮脂分解酵素」が含まれている酵素洗顔がおすすめです。

皮脂分解酵素は一般的に動物の臓器に含まれており、過酸化脂質にも効果があります。

過酸化脂質とは、酸化した脂分のことで毛穴につまると大きな肌トラブルの原因にもなります。

酵素洗顔で使用されているのは「リパーゼ」と「パンクレアチン」です。

ひとつずつ見ていきましょう。

リパーゼ

人の体内にもあるリパーゼは、脂質を分解する効果があります。

そのため、皮脂に悩んでいる方には最適な酵素といえます。

とくに商品として販売されているものの中には、多く使用されている酵素です。

パンクレアチン

パンクレアチンとは豚のすい臓から抽出できる消化酵素で、脂質やタンパク質を分解してくれます。

そのため、皮脂だけでなく角質も分解してくれるといったメリットがあります。

パンクレアチンも、リパーゼと同様、使用頻度の高い成分と言えるでしょう。

価格と品質のバランス

価格と品質のバランスを見極めて、定期的に使用できる商品を選びましょう。

商品によっては高額なものもありますが、定期的に使えないのであれば意味がありません。

使い続けられる価格で、肌荒れなどをしない最適なものを探してみましょう。

酵素洗顔の効果が感じられない時にこんなところを確認！

今まで酵素洗顔を使用したことがあるけれど、効果を実感できなかった方もいるでしょう。

もし、効果が実感できない場合は使用方法などが間違っている可能性もあります。

効果を感じられない時に、確認するべき点をまとめました。

これから定期的に始める方も、今すでに定期的に利用している方も、使用方法を再度確認していきましょう。

泡立て方が間違っていない？

泡立て方が間違っていないか、今一度確認してみましょう。

泡立ちが悪いと、皮膚に摩擦を与えトラブルを起こしやすくなります。

泡立てる際32℃前後のぬるま湯で、洗顔ネットを使いながら泡立てます。

最初からたくさんのぬるま湯をかけるのではなく、少量ずつ泡の様子をみながら足していくことが必要です。

また、少し空気を洗顔料に揉みこむようなイメージで、泡立てていきましょう。

使用頻度が多すぎない？毎日使ってはいけない

使用頻度が多すぎませんか？

商品の使用方法をよく読み、頻度を勝手に増やさないようにしましょう。

もし記載がなければ、週1～2回で様子をみます。

しっかり保湿してる？

洗顔後は、しっかり保湿をしましょう。

洗顔後は肌の水分も奪われている状態で、そのままにしておくとバリア機能が低下する可能性もあります。

角質がとれてしっかり保湿できる状態になっているので、洗い終わったらすぐに化粧水をつけましょう。

化粧水前の導入美容液などもあれば、使用するとそのぶん化粧水がスッと肌にしみこみます。

最後には乳液やクリームなどの油分のあるものをつけるとより保湿力を高めてくれます。

日焼け対策は念入りに！

できる限り日焼け対策はおこないましょう。

角質が減っている肌は、紫外線を受けやすくなっているため日焼け対策をしないとシミやそばかすの原因にもなります。

曇っていても、日焼け止めはしっかり塗りましょう。

乾燥肌の人はやめたほうがいい場合もある

脂っぽさがなく乾燥肌の方は、使用を控えた方が良い場合もあります。

肌の老廃物だけでなく、必要な油分もとってしまうためです。

気になる方は1度利用してみて、つっぱりを実感したりビリビリと肌に刺激を感じたりしたらやめてください。

また混合肌の方は、テカリなどが気になる部分だけ使用するのも良いでしょう。

保存方法に注意！

お風呂場や洗面台で使用する機会が多いですが、できるだけ水分に触れないよう湿気や水蒸気に注意しましょう。

なぜなら、水分と接すると酵素が活性化し72時間後には効果がなくなるからです。

できれば1回ずつの個包装を使用することで、安心して定期的に使用できます。

効果が出るまで時間がかかる

効果があるとは言っても、すぐに効果はでません。

肌にツヤがでてきたと感じられるのは、個人差はありますが3カ月ほどかかります。

1カ月程度続けても、あまり効果は実感できませんので継続して続けていきましょう。

酵素洗顔のまとめ

酵素洗顔は、食物や動物からとれた酵素を含んだ洗顔のことで、角質や皮脂を分解し肌の不要な物を流してくれます。

そのため、肌のツヤが良くなり角栓やニキビを防ぎ、化粧水の浸透ができる健康な肌にする効果が見込めます。

一方、使い方や選び方を間違えると、必要な皮脂や角質を除去してしまい肌トラブルに見舞われる可能性もあるため、注意が必要です。

より効果を実感するためにも、正しい洗顔方法を理解し使用頻度を増やさずに3カ月以上取り組んでいきましょう。

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