「酵素はダイエットにいいって聞いたけど本当?」
「酵素ってそもそもどんな働きをするものなの?」
ダイエットの方法を検索したときに、酵素という言葉を目にしたことがある方は多いのではないでしょうか?
酵素とは、体づくりに関わる物質のことで、生命活動に不可欠なものです。
消化吸収や代謝を助ける役割があるため、ダイエットに効果があると言われています。
しかし、正しい知識や方法を知らずにやみくもに摂取しても、酵素の力は十分に発揮されません。
この記事では、酵素の種類や働き、効果についてお伝えするとともに、「酵素」にまつわるウソや真実について広く解説します。
「酵素」の働きを正しく知り、美しく健康的な体づくりに役立てましょう。
- 1. 酵素とは何?
- 2. 酵素の種類と働きについて
- 3. 酵素の効果とは?
- 4. 酵素が多く含まれる食品
- 4.1. 生野菜:キャベツ、レタス、きゅうり、トマトなど
- 4.2. フルーツ:パイナップル、マンゴー、パパイヤ、キウイフルーツなど
- 4.3. 発酵食品:味噌、納豆、麹、ヨーグルト、チーズなど。
- 4.4. 果物・野菜ジュース:人参、リンゴ、レモン、グレープフルーツ、オレンジなど。
- 4.5. 生きた乳酸菌飲料
- 5. 酵素サプリメントやドリンクから摂ることのメリットとは
- 6. 酵素を飲むなら朝と昼どちらが良い?
- 7. 酵素にまつわる嘘?本当?
- 7.1. 酵素ドリンクやサプリメントで痩せることができる
- 7.2. 酵素をたくさん摂取することで健康になる
- 8. 酵素とミネラルの関係性とは?
- 8.1. ミネラルとは?
- 8.2. 酵素とミネラルの相互作用
酵素とは何?
酵素とは、生きものが生きるために必要な化学反応に関わる物質です。
私たち人間の体内では常に、生命活動を維持するための多くの化学反応が起きています。
その化学反応に対して「触媒」として機能するのが酵素です。
触媒とは
化学反応の手助けをする物質のこと(反応の前後でそれ自身は変わらない)
人間の体内には5,000種類もの酵素が存在し、ひとつひとつが多様な働きの手助けをしています。
消化・吸収・分解・代謝・排泄などのすべての工程に関わっており、人間には必要不可欠な物質なのです。
酵素は、タンパク質を主成分として構成されています。
そのため、タンパク質と同様に熱に弱いのが特徴的です。
60℃程度になると構造が変化して機能を失ってしまうため、期待している効果が得られなくなります。
酵素の種類と働きについて
酵素は大きく「体内酵素」と「体外酵素」の2種類に分けられます。
人間の体内にもともと存在するのが「体内酵素」で、「消化酵素」や「代謝酵素」がこれに含まれます。
食べ物など体外から取り込むのが「体外酵素」で、これを「食物酵素」と言います。
まずは、「体内酵素」である「消化酵素」「代謝酵素」の主な働きを見てみましょう。
【消化酵素】 |
食物の分解や吸収を助ける働きをし、体内に必要な栄養を吸収するために大切なもの |
主な働き |
・アミラーゼ(炭水化物分解酵素):だ液とすい液に含まれ、タンパク質であるでんぷんをぶどう糖に分解する ・リパーゼ(脂肪分解酵素):すい液に含まれ、脂肪を脂肪酸に分解する ・ペプチダーゼ(タンパク質分解酵素):すい液と小腸の壁にあり、タンパク質をアミノ酸に分解する |
【代謝酵素】 |
吸収された栄養素を細胞に届けて体の中で働かせる、生命活動に不可欠なもの |
主な働き |
・炭水化物や脂質、たんぱく質などを体内で燃やして消費する:新陳代謝を促す ・呼吸や運動、脳の働きにも関わる:全身の機能を安定させる ・その他、怪我を直したり、老廃物の排出 など |
つづいて、体外から取り込むことができる「食物酵素」はこちらです。
【食物酵素】 |
食物に含まれる酵素のこと(生野菜やフルーツ、発酵食品に多く含まれる) 食物によってタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)・炭水化物分解酵素(アミラーゼ)・脂肪分解酵素(リパーゼ・ホスホリパーゼ)などが含まれる |
主な働き |
・体内の消化酵素や代謝酵素のサポート ・消化酵素の使用量を節約 ・代謝酵素の量を増やし、代謝酵素の働きを補う |
体内酵素は体内で常に生成されていますが、20代をピークに年齢とともに量が減っていくと言われています。
そこで、体内酵素の消費を抑えたり、働きを助けたりする効果が期待できるとして、体外から取り込む食物酵素が注目されています。
酵素の効果とは?
酵素は、体内に栄養を吸収したり、呼吸や脳の働きに関わっていたりと、生命活動に重要な役割を担っています。
その中でも、ダイエットに関わる効果は大きく分けて2つあります。
酵素の効果
- 消化を助けることで腸の働きをスムーズに
- 代謝を助けることで太りにくい体づくりを後押し
消化酵素は食物の分解や吸収を助ける働きを持っています。
体内に消化酵素があることで、食物の消化・吸収がスムーズになり、胃腸への負担が軽減されます。
胃腸への負担が減ると内臓が元気を取り戻すため、腸の働きがスムーズになり、腸内環境が整いやすくなるのが特徴です。
便通を滑らかにするだけでなく、老廃物や毒素を排出できるようにもなるため、肌の調子を整えることへの効果も期待できます。
代謝酵素は新陳代謝を良くする働きを持っています。
新陳代謝とは、古い細胞を新しい細胞に生まれ変わらせることです。
老廃物が溜まりにくくなることで疲れが取れやすくなるとともに、代謝がアップすれば太りにくい体づくりの手助けにもなります。
酵素が不足すると、消化吸収能力や代謝が落ちることに繋がります。
代謝が悪い体は血流が悪くなり、体温が下がることで酵素の働きがより悪くなるとも言われています。
また、体内に過剰な栄養が代謝できずに体にたまり続けると、脂肪を溜め込む太りやすい体になってしまうことも。
酵素をうまく食品から体に取り込むことができれば、体内にある酵素を使う量を減らすことができると考えられています。
体外から酵素を摂取することで、消化や新陳代謝を助ける体内酵素の手助けができるという考えが、酵素がダイエットに効果的であると言われている理由のひとつなのです。
酵素が多く含まれる食品
酵素を多く含んでいる最も代表的な食品は、生の野菜や果物です。
酵素は60℃程度で活性を失うという特徴があるため、加熱せずに生のまま食べるのがポイントです。
生野菜:キャベツ、レタス、きゅうり、トマトなど
生野菜には多くの酵素が含まれています。
酵素の種類 | 野菜 |
炭水化物分解酵素 | キャベツ |
脂肪分解酵素 | トマト・きゅうり |
タンパク質分解酵素 | きゅうり |
また、レタスに含まれるポリフェノールは活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用があるとされています。
これらの野菜を新鮮な状態でサラダにするなど、加熱せずに食べられる調理法を工夫しましょう。
大根などの皮がある野菜であれば、抗酸化物質が多く含まれる皮の部分を一緒に食べるのもおすすめです。
また、栄養分が細胞膜に包まれているため、すりおろすなどの細胞膜を破る方法で調理することで、より栄養を体に取り込みやすくなります。
さらに、旬の食材とはその時期に栄養価が一番高いもののことです。
栄養とともに酵素もふんだんに含まれているため、時期に合わせて旬の食材を選ぶのもいいでしょう。
フルーツ:パイナップル、マンゴー、パパイヤ、キウイフルーツなど
生のまま食べやすい果物も、酵素を取り入れるのに有効です。
酵素の種類 | 果物 |
タンパク質分解酵素 | パイナップル・キウイフルーツ・イチジク |
炭水化物分解酵素 | バナナ |
脂質分解酵素 | グレープフルーツ |
消化を助ける酵素 | マンゴー・パパイヤ |
果物には酵素の他にもビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
また、通常の食べ物と比べて、短時間で胃から腸に届いて体内へ吸収され、すぐにエネルギーに変換されるという特徴もあります。
酵素と栄養素を同時に素早く体内に取り込めるのは、果物ならではの性質です。
ただし、果物は果糖を含むため、ダイエット中はカロリーを摂りすぎないよう、食べる量に注意が必要です。
発酵食品:味噌、納豆、麹、ヨーグルト、チーズなど。
発酵食品は微生物によって発酵が促される食品であるため、多くの食物酵素が含まれています。
発酵食品とは
乳酸菌や酵母菌・麹菌などの微生物によって発酵
もとの食材に含まれるタンパク質や糖などが分解されて別の食品になる
発酵食品は、発酵の間に微生物が食材に含まれる物質を分解、すなわち食材の消化を進めてくれている食品です。
そのため、体内に入った後に少ない力で消化ができるのが特徴的です。
消化のために使う酵素が少なくて良いため、酵素の無駄遣いをせずに消化吸収できます。
納豆・お味噌汁・漬物などの和食は、カロリーを控えながら酵素も摂れるため、ダイエット中の方に一石二鳥の食事です。
味噌にはビタミンやミネラルも豊富に含まれているため、塩分の摂りすぎに注意しながら積極的に摂りたい食材のひとつです。
果物・野菜ジュース:人参、リンゴ、レモン、グレープフルーツ、オレンジなど。
野菜や果物のジュースにも酵素が含まれます。
リコピンやβカロテンなど、生の野菜よりも加工された物の方が吸収率が良い栄養素もあります。
しかし、市販の野菜ジュースなどは殺菌のために加熱処理されているものがほとんどです。
熱を加えると酵素の活性が落ちてしまうので、加熱していないフレッシュの生ジュースをおすすめします。
市販のジュースを購入するのであれば、多量の糖分や添加物が入っていないものを選びましょう。
果糖ブドウ糖液糖やブドウ糖果糖液糖には、急激に血糖値を上げたり、中性脂肪の合成を促進させたりする作用があります。
また、添加物は体内で異物と認識され、消化に多くの酵素が使用されてしまいます。
取り込んだ酵素を体にしっかりと届けるために、必ず食品表示を確認して商品を選ぶようにしましょう。
果物から生ジュースを手作りすれば、添加物や糖分を気にせずに飲むことができます。
作ってから時間が経ってしまうと、徐々に栄養素が減ってしまうので、作成後はすぐに飲むのがポイントです。
生きた乳酸菌飲料
乳酸菌は腸の表面にとどまって増えることで、悪玉菌の働きを抑えたり、腸内環境を整えたりする働きがある善玉菌の一種です。
乳酸菌の持つタンパク質の一部が酵素で、乳糖やブドウ糖を分解して乳酸とアルコールを作る働きをしています。
味噌や醤油・漬物など世界中の発酵食品の生成や、酵素サプリやドリンクを作るときにも、乳酸菌が利用されています。
これらの発酵の際に材料を分解する過程で消化酵素が分泌されるのです。
生きた乳酸菌飲料を飲むと、乳酸菌の働きにより腸内環境を整える他、乳酸菌から分泌される酵素を取り入れることができます。
また、乳酸菌によって腸内環境が整うことで腸の吸収力が増し、体内の消化酵素を節約しながら栄養を体内に取り込みやすくなるとも考えられます。
酵素サプリメントやドリンクから摂ることのメリットとは
食事から酵素を摂ろうと思うと、たくさんの食材を選んで購入し、調理法に注意しながら準備する必要があります。
手間がかかるだけでなく、食事の種類や量が多くなることから、摂取カロリーが高くなってしまうことが考えられます。
特に果物に含まれる果糖は多量に摂ると高カロリーですし、味噌などに含まれている塩分の取りすぎにも注意が必要です。
その点、サプリメントや酵素ドリンクであれば、準備の手間が省け、カロリーを抑えて酵素を取り入れることができます。
また、サプリメントや酵素ドリンクには、食事だけではとうてい摂りきれない多くの酵素をぎゅっと詰め込んだ商品もあります。
BフロンティアがおすすめするAsa-Jureは、酵素エキスとともに栄養やミネラルを同時に摂れる酵素ドリンクです。
Asa-Jure
150種類以上の野菜・果実・海藻類などを使用した穀物醗酵酵素エキスをベースに、栄養価の高いデーツシロップや不足しがちなミネラルである亜鉛を配合した酵素ドリンク
食事からは摂りにくい酵素や栄養素を、カロリーを抑えながら簡単に体に取り入れられるのが、酵素ドリンクの最大のメリットです。
酵素を飲むなら朝と昼どちらが良い?
酵素を効果的に体内に取り込むには、「朝」の「空腹時」に飲むことがおすすめです。
寝ている間の胃腸は固形物を食べない、消化吸収の休息時間になります。
休息直後である朝食を酵素ドリンクに置き換えることは、内臓の負担軽減に繋がります。
また、休息後の胃腸は消化器官の作用が高まるため、食べたものが吸収されやすく、老廃物や毒素を排出しやすくなっています。
朝食前に消化を助ける酵素を摂取することで、消化吸収をよりスムーズにし、身体に不要なものを除去する力を高めることも期待できます。
酵素にまつわる嘘?本当?
酵素の種類や効果、酵素を含んでいる食材を紹介してきましたが、酵素についての情報はさまざまです。
ここからは、酵素にまつわる嘘や真実をひとつずつ解いていきましょう。
酵素ドリンクやサプリメントで痩せることができる
酵素ドリンクやサプリメントには酵素が含まれています。
しかし、酵素そのものが痩せることに直接働きかけるものではありません。
酵素は食物を分解し、栄養素を吸収し、新陳代謝を良くするのに役立つ物質です。
そのため、「飲めば痩せる」など、ダイエットに直接的な影響を与えるわけではありません。
消化や代謝に使われる体内酵素の消費を抑えたり、働きを助けたりするものであるため、太りにくい体づくりの手助けになる、と考えておきましょう。
酵素をたくさん摂取することで健康になる
酵素は消化や代謝に役立つものですが、飲めば飲むほど効果が上がるというものではありません。
また、酵素をたくさん摂取することが健康に直接的な影響を与えるという科学的な根拠はありません。
以上のように、酵素に関する情報にはさまざまな嘘や誤解があります。
科学的根拠のない情報には注意し、適切な摂取方法や量を守ることが大切です。
酵素とミネラルの関係性とは?
実は、健康を維持するために必要不可欠なミネラルと酵素の間には、とても密接な関係があります。
酵素の働きを滞らせないために必要なのが、ミネラルなのです。
ミネラルとは何か、ミネラルと酵素はどう関わっているのかを見てみましょう。
ミネラルとは?
ミネラルとは、体の中に溜まっているものをエネルギーに変えたり、代謝を促したりするために必要な栄養素です。
ミネラルには炭水化物やタンパク質・脂質の分解や合成を助ける他、体の組織の材料になったり、体の調子を整えたりする働きがあります。
体内で合成されないため、毎日の食事から摂る必要があります。
体に不可欠な栄養素:ミネラル | |
主要ミネラル (1日の摂取量100㎎以上) | ナトリウム・マグネシウム・リン・カリウム・カルシウム |
微量ミネラル (1日の摂取量100㎎未満) | クロム・マンガン・鉄・銅・亜鉛・セレン・モリブデン・ヨウ素 |
ミネラルは食事から摂る必要があるため、偏った食生活では簡単に不足してしまう栄養素です。
ミネラルが不足すると、筋力低下や動悸、味覚障害などのさまざまな体調不良を引き起こすことがあります。
※過剰摂取によって引き起こされる不調もあるため、摂取量に注意が必要です
酵素とミネラルの相互作用
酵素が働く過程をスムーズにする手助けとなる栄養素がミネラルです。
いくら酵素をたくさん体に取り入れても、ミネラルが不足すると、体内の消化や代謝に関わる酵素がうまく働かなくなります。
消化機能に負担がかかり、代謝が低下することは、老廃物が溜まりやすく疲れやすい体を後押ししてしまいます。
逆に、ミネラルを十分に摂取することで、酵素の働きがスムーズになります。
酵素が円滑に働くためには、ミネラルの不足を防ぐことが重要です。
酵素を体に取り入れること、ミネラルの不足を防ぐことが、体内の酵素の消費を節約し、働きをサポートすることに繋がります。
体内の酵素が元気に働けば、体の中から健康的でスッキリとした美しさを目指せるでしょう。
酵素とミネラルを同時に摂れる酵素ドリンクAsa-Jure
Asa-Jureには、150種類以上の野菜・果実・海藻類などを使用した穀物醗酵酵素エキスだけでなく、鉄分やカリウム・マグネシウムやカルシウムなどの栄養素が多く含まれるデーツや、不足しがちなミネラルである亜鉛を配合しています。
酵素とミネラルの相互作用を体感したい方は、ぜひお試しください。
produced by Fasting.Lab
-
株式会社スリーピスコーポレーション
代表取締役 / 薬剤師 山田 章造
Web ▷https://three-pc.co.jp/aboutus/
株式会社Bフロンティア
ファスティングカウンセラー 松屋 裕子
Web ▷https://www.b-frontier.com/company
鹿児島市医師会 野井倉内科クリニック
医師 野井倉 洋豪
Web ▷https://www.city.kagoshima.med.or.jp/ihou/719/10.pdf
きやまクリニック
外科専門医 難病指定医 臨床研修指導医 木山 貴陽
Web ▷https://kiyama-clinic.jp/
株式会社スリーピースコーポレーション
業務内容 薬局経営事業
薬局運営11店舗(100医療機関30施設以上処方箋受付)
研修実施先
・ひまわり病院様接遇研修
・医療法人高見馬場 山口クリニック様 接遇研修
・グリーンフォレスト三笠様 接遇研修
・久松クリニック様 接遇研修
・医療法人王昌会様 新入社員接遇研修
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・各調剤薬局 その他
Web ▷スマイル薬局一覧
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