「味噌汁ファスティングのやり方や効果が知りたい」

「味噌汁を使った断食に興味があるけれど、注意点はないのかな」

味噌汁を使用した断食は、日本人の私たちにとってなじみのある食事だからこそ始めやすいのが特徴です。

とはいえ、やり方がよく分からないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、味噌汁ファスティングのやり方や効果・メリットなどについて詳しく解説していきます。

味噌汁でファスティングができるというのは本当?安全なの?おすすめできる?など皆さんの疑問点も、ファスティングのプロとして活動する私たちからの目線でお答えしようと思います。

味噌汁ファスティングのやり方とは?効果とメリットを解説します
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味噌汁ファスティングとは?

味噌汁ファスティングとは、酵素ドリンクの代わりに具なしの味噌汁を飲むといった断食方法を指します

味噌汁ファスティングとは?

味噌は、大豆などの原材料に麹と塩を混ぜて発酵させた日本ならではの調味料です。

発酵させると、原材料の大豆には含まれていないビタミンやミネラル・8種類のアミノ酸がうまれます。

断食は胃腸のデトックスや休息のためにおこなわれますが、断食中でもミネラルやビタミン・アミノ酸は必要な栄養素です。

酵素ファスティングのように、味噌汁ファスティングも大切なビタミンなどが取れるため現在注目されています。

また味噌は、腸内の善玉菌を増やす役目も果たしてくれるので「断食しながら腸活もできる」と人気です。

味噌汁ファスティングのやり方

味噌汁を使った断食は、おもに2つのやり方があります。

断食初心者朝だけ具なし味噌汁にして、16時間断食をする
しっかり断食したい方1~3日味噌汁で断食をする

一般的には1~3日間、具なし味噌汁ですごします。

ファスティングは基本的に女性であれば月経1週間後、体調が落ち着いている時期がおすすめです。

味噌汁の断食をするなら、必ず体調が良い日におこないましょう。

ファスティング用の味噌汁の作り方

断食用味噌汁は、自宅でかんたんに作れます。

具なし味噌汁の作り方

  1. お水700㏄と出汁用の昆布をいれて沸騰させる
  2. 沸騰したらすぐに昆布を取り出す
  3. 少し冷めてきたら味噌を、大さじ2杯溶かして混ぜる

お湯を少し冷ましてから味噌を入れる理由は【味噌が発酵食品だから】です。

味噌の中に含まれる麹菌は熱に弱いので、しっかり体の中に菌を取り込むには少し冷ました方が良いでしょう。

また味気ないと感じる方は、野菜を一緒にいれるのもおすすめです。

野菜の成分が味噌汁に染み出し、出汁となってくれます。

ただ断食中に野菜は食べず、出汁が出た具なしの味噌汁にするよう気を付けてください。

おすすめする味噌の種類

味噌汁に使用する味噌は、以下の2つから選びましょう。

味噌の種類
赤味噌豆味噌
特徴豆以外に米なども使われる
通常の味噌より熟成期間が長い
豆・塩・水だけで作られている
味わいコクがある大豆が濃く感じられる

糖度が低く濃厚な味わいを感じられる、赤味噌や豆味噌は断食に最適です。

味噌汁一杯でも満足できるよう、糖質が低く濃厚な味わいの赤味噌か豆味噌を使っていきましょう。

おすすめする出汁と、出汁の取り方

出汁に使う食材は、昆布がおすすめです。

通常、カツオ出汁や煮干し出汁も良く使われますが動物性たんぱく質のため断食には向いていません。

時間がある方は以下の方法で出汁をとると、よりおいしい出汁がとれるので試してみましょう。

おいしい出汁の取り方

  1. 水に昆布を20~30分浸す
  2. 弱火~弱中火で少しずつ温め沸騰させる
  3. 沸騰したらすぐに昆布を取り出す

浸したりゆっくり熱することで、昆布のうまみ成分をしっかり取り出せます。

昆布ごと沸騰させると、海藻のニオイが出汁につくので沸騰したらすぐに取り出すようにしましょう。

また、自宅に昆布が無い場合は無添加の市販出汁でもOKです。

ただし、体に負担がかからない無添加のものを選ぶようにします。

味噌汁ファスティングのスケジュール

通常の味噌汁ファスティングをするためには、3日間必要です。

味噌汁ファスティングのスケジュール

  • 準備食期間:1日間(断食期間に合わせる)
  • 断食期間:1日間(最長3日)
  • 回復食期間:1日間(断食期間に合わせる)

準備期間・断食期間・回復食期間、それぞれの食事方法や注意を期間ごとに解説します。

準備食 さきはくやまないか食

準備食は、和食がメインの【さきはくやまないか食】に切り替えましょう。

【さきはくやまないか食】とは、食材の頭文字をとったものです。

青魚(例:いわし・サンマ)
キノコ(例:エリンギ・えのき・舞茸)
発酵食品(例:味噌・納豆・ヨーグルト)
果物(例:バナナ・いちご・みかん)
野菜(例:ほうれん草・人参・白菜・ネギ)
豆(例:大豆・小豆)
ナッツ(例:アーモンド・クルミ)
いも(例:さつまいも・じゃがいも)
海藻(例:わかめ・もずく・あおさ)

上記の食材をできるだけまんべんなく食事にとりこむと、消化にもよく栄養を吸収できます。

日本人になじみのある日本食をイメージして、準備食を作ってみてください。

えのきや海藻などをたっぷり入れた味噌汁を飲むのもおすすめです。

また準備期間には揚げ物など油分の多いものを避けるほか、アルコールやカフェインは控えるようにしましょう。

ファスティング

断食中は、水と具なしの味噌汁だけを摂取し固形物は食べません。

普段の生活では、飲み水だけでなく食事からも水分を補給しています。

味噌汁だけでは水分摂取量が少なくなるため、こまめに意識しながら1日水を2リットル以上は飲みましょう。

基本、味噌汁は【朝・昼・晩】と時間を指定して飲むようにします。

回復食

回復食は断食が終わって油断しやすいですが、ファスティングの中でもいちばん重要なポイントです。

なぜなら断食後は胃腸が休息でき回復しているので、消化吸収する力も強くなっているからです。

最初は、赤ちゃんが食べるような重湯から始めて徐々に食事に慣らしていきましょう。

また、回復食も準備食と同様【さきはくやまないか食】をイメージすると失敗しません。

もちろん回復食で味噌汁を飲むのも問題ないので、取り入れてみてください。

また回復食の最中に、揚げ物やお菓子・甘い飲み物などは禁物です。

糖分や脂質を余計吸収してしまうだけでなく、胃腸にも大きな負担となります。

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味噌汁ファスティングの効果とは

味噌汁ファスティングには5つの効果があるといわれています。

味噌汁での5つの断食効果

  • ダイエット効果
  • デトックス効果
  • 美肌効果
  • 思考力アップ効果
  • 味覚が良くなる効果

ひとつずつ解説します。

ダイエット効果

味噌汁での断食を2日以上続けると、ダイエット効果があります。

断食2日目になると、制限前に蓄えられてた栄養がなくなりエネルギーが作れなくなります。

そして生きていくためのエネルギーを作るのに、脂肪を分解し始めるのです。

もちろん1日だけでも定期的に行えば、ダイエットの効果はあります。

胃腸の環境が良くなれば、不要なものを体から排出し基礎代謝もあがるので「短期間だから効果がない」と諦めないでください。

デトックス効果

断食のいちばんの効果は、デトックスです。

普段食事をすると、胃腸は2~24時間消化吸収のために働いています。

一日3食きっちり食べていれば、胃腸は24時間休みがないということです。

しかし断食をすれば食事が体内に入ってこないので、休息する時間ができます。

結果、休息により体内の修復や老廃物の排出をしてくれるのです。

また味噌は発酵食品なので、腸内環境を整え断食中に老廃物を排出する手助けをしてくれます。

何も食べないだけの断食をするよりも、味噌を取り入れることでデトックスはしっかりできるでしょう。

美肌効果

胃腸の休息や回復で、美肌の効果も実感できます。

からだの中に便が溜まっていると、吹き出物などの肌荒れができやすくなります。

味噌には食物繊維と麹菌が含まれているため、便秘の改善だけでなく肌荒れの防止の効果も期待できるでしょう。

また16時間以上断食を行うと、オートファジーという不要な細胞の分解がおこなわれます。

分解後、新しいタンパク質やアミノ酸を作り出すため、体の中の細胞はより活性化されるのです。

老化の防止にも役立つといわれており美容にも効果があるのでは、と注目されています。

思考力アップ効果

味噌汁だけで断食を行うと思考力もアップします。

大豆の中には【レシチン】という物質が含まれており、4つの効果があるといわれています。

レシチンの効果

  • 思考力のアップ
  • 集中力が良くなる
  • 暗記などの記憶力にも作用する
  • 睡眠の質を改善する

ぜひ集中したいときに、味噌汁ファスティングをとりいれてみましょう。

味覚が良くなる効果

断食が終わると、普段食べている素材の味を感じ取りやすくなります。

普段の食事で、濃い味が好きな方は一度断食に挑戦してみましょう。

化学調味料に慣れた舌は、感覚が鈍くなっています。

ですが、断食をすることで化学調味料に慣れてしまった舌をリセットできるといわれており、断食後は素材の味を楽しめて薄味で健康的な生活が送れるのです。

味噌汁ファスティングのメリット

味噌汁ファスティングのメリットも見ていきましょう。

味噌汁での断食【3つのメリット】

  • だれでも簡単にできる
  • 食べなれた味で始めやすい
  • 温かい飲み物でのファスティングは体が温まる

ひとつずつ紹介するので、ぜひイメージしてみてください。

だれでも簡単にできる

自宅にあるもので手軽に始められるのは、最大のメリットです。

だれでも簡単にできる

味噌汁を作るだけなので、酵素ドリンクのように新たに買う必要がありません。

また酵素ドリンクは高価なものや、最適なものが分からずハードルが高いと感じる方もいるでしょう。

味噌と水と出汁さえあれば、すぐに始められるので思い立ったら明日から始めることも。

仕事などで出かける場合は、保温できるマグボトルなどに具なし味噌汁を持っていくと便利です。

食べ慣れた味で始めやすい

普段からなじみのある味噌汁なので、始めやすいといったメリットもあります。

和食のご飯にセットで出てくる味噌汁なら、苦手な方も少ないはずです。

酵素ドリンクの場合「買ってみたら苦手な味で続けられなかった」となる可能性もあります。

だからこそ味噌汁なら普段飲んでいる味でハードルが低く誰でも手軽に始められるのでしょう。

温かい飲み物でのファスティングは体が温まる

温かい味噌汁は一気に飲めないためゆっくり飲み、満足感が増します。

それだけでなく、冷えた体を温めてくれるのでホッとする時間を与えてくれるでしょう。

具なしでも食事に食べている味噌汁なので、食事を食べている気分を味わえます。

味噌汁ファスティングの注意点

メリットや効果がたくさんある味噌汁断食ですが、6つの注意点があります。

味噌汁ファスティングの注意点6つ

  1. 塩分の取り過ぎに注意
  2. 添加物使用の味噌やコンビニ味噌汁はNG
  3. カフェインの摂取はNG
  4. タバコNG
  5. アルコールNG
  6. 栄養不足に注意

ひとつずつ解説していきます。

塩分の取り過ぎに注意

味噌汁には塩分が多く含まれているため、塩分の取り過ぎには注意しましょう。

酵素ドリンクのようにお腹がすいたらその都度、味噌汁を飲んでいると塩分過多になります。

ファスティング味噌汁の作り方の章でお話しした規定量以上は飲んではいけません。

規定量以上飲むと、胃腸が休めず断食の効果が薄まるからです。

700㏄を一日3食に分けてきっちり飲めば、1日の塩分摂取量に収まりますのでお代わりはしないようにしましょう。

添加物使用の味噌やコンビニ味噌汁はNG

添加物使用の味噌やコンビニ味噌汁はやめましょう。

添加物は胃腸の休息を妨げるので、断食の効果が薄まります。

またコンビニ味噌汁も添加物や塩分が多く含まれているため、ファスティングには不向きです。

カフェインの摂取はNG

コーヒーや緑茶などのカフェイン摂取もNGです。

カフェインは胃腸を刺激し負担を与えます。

食欲を抑える作用はあるものの、摂取は控えましょう。

タバコNG

カフェイン同様、たばこも控えます。

タバコを吸えば、デトックスのために断食をおこなっているのにも関わらず有害物質を体の中にいれることとなります。

体に負担になるので、断食中と断食前後は控えましょう。

アルコールNG

アルコールも断食の期間だけ我慢しましょう。

胃腸に負担になるだけでなく、肝臓の負担にもなり糖分の摂取にもつながるため、おすすめしません。

どうしても飲みたい場合は、1日1食だけの味噌汁断食にして食事をしてよい時間に飲みましょう。

栄養不足に注意

通常のファステイングと異なり、長期間の味噌汁での断食はおすすめしません。

理由は、栄養不足に陥り体に余計負担をかけるからです。

味噌汁での断食は塩分が多いという理由で飲む量も制限されており、具なしの味噌汁を長期間飲んでいると足りない栄養が増えてきます。

長くても断食は3日間までに抑えておきましょう。

味噌汁でファスティングできるのは本当?

味噌汁でファスティングできるかできないかといえば、今までお伝えしたようにできるでしょう。

ですが、塩分が多く含まれていたり、栄養素が不足してしまったりと酵素ドリンクを用いたファスティングと比べると安全面での保証ができないというのが率直な意見です。

味噌汁ファスティングはおすすめできる?

味噌汁ファスティングがおすすめできるか?と聞かれると、実はあまりおすすめしたくはありません。

ファスティングを安全に正しく行いたいのであれば、実証例が多い酵素ドリンクを使ったファスティングを行うことをおすすめします。

安全かつ長期間ファステイングをしたい!という方には腸リズムと朝ジュレを使用したファスティングがおすすめです。

腸リズムと朝ジュレを使用したファスティングなら栄養不足を補えるので、初心者でも安心して続けられます。

まとめ

味噌汁を使用した断食は、酵素ドリンクなどの用意が不要ですぐに始められます。

デトックスはもちろん、ダイエットや美肌にも効果があることが他のサイトで数件見受けられますので、手軽に始められそうで魅力的に見えるのは確かですね。

とはいえ、飲む回数の制限があり栄養不足になるので長期間のファスティングはおすすめしません。

栄養を補いながら安全にファスティングをおこないたいのであれば、腸リズムと朝ジュレを使ったファスティングにチャレンジしてみてください。

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