こんにちは。株式会社スリーピースコーポレーションの薬剤師、菅野です。
「腸の健康は体の健康に繋がっている」
というのを聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
昨今の腸活ブームは、体を健康に保ちたいとお考えの方が多いからかもしれません。
その腸活の鍵となるのが、「オリゴ糖」と「酵素」。
この2つが実は密接に関係しているのです。
本記事では、腸内環境の改善に欠かせないオリゴ糖と酵素の関係性について解説いたします。
腸活について詳しくなりたいという方は、ぜひ参考にしてください。
- 1. 腸内環境改善の重要性とオリゴ糖と酵素の役割
- 1.1. 腸内環境の健康と健康の関係
- 1.1.1. 免疫力の向上
- 1.1.2. 消化吸収の改善
- 1.1.3. 脳との連携
- 1.1.4. 肥満の予防
- 1.2. オリゴ糖の効果と働き
- 1.3. オリゴ糖と酵素の効果と働き
- 2. オリゴ糖とビフィズス菌の関係
- 3. オリゴ糖と砂糖の違いとは?
- 4. オリゴ糖と酵素の相乗効果を引き出す方法
- 4.1. 食事にオリゴ糖を取り入れる
- 4.2. 酵素を摂取する方法
- 4.2.1. 生の食品を摂取する
- 4.2.2. 酵素サプリメントの利用
- 4.3. オリゴ糖と酵素を組み合わせる食事法
- 4.3.1. オリゴ糖含有食品と酵素含有食品を組み合わせる
- 4.3.2. オリゴ糖と酵素が配合された食品を選ぶ
- 5. 腸内環境改善に効果的な食材とレシピ
- 5.1. オリゴ糖含有食材の紹介とレシピ
- 5.2. 酵素含有食材の紹介とレシピ
- 6. オリゴ糖も酵素も一つで取れる!?
腸内環境改善の重要性とオリゴ糖と酵素の役割
腸内環境を改善することは、体調を維持するには極めて重要です。
腸は栄養を吸収する機能を持つということは、ご存知かもしれません。
実は栄養を吸収するだけでなく、栄養素の分解、排泄、また免疫に関しても大きな役割を果たしています。
つまり腸内環境を改善することは、健康的な生活を維持することにつながるのです。
腸内環境を改善するためには、腸内細菌が重要な働きを持っています。
腸内細菌は大きく分けて
- 善玉菌
- 悪玉菌
- 日和見菌
に分類できます。
善玉菌は食物繊維などのエサを分解し、腸内環境を健やかに維持できる菌です。
一方悪玉菌はタンパク質の分解などに役立ちますが、増えすぎてしまうと腸内で有害な物質を作り出したり、善玉菌を減らしてしまうのです。
悪玉菌が増えてしまった結果善玉菌が減ってしまい、腸内環境が悪くなる悪循環を招いてしまいます。
善玉菌のエサとして役立つのが、オリゴ糖。
オリゴ糖は分解されにくい特性を活かして、善玉菌のエサとなります。
また酵素も腸内環境の改善には欠かせません。
酵素は糖質や脂質、タンパク質などの栄養素を吸収しやすくします。
酵素でいくら吸収しやすくしても、腸内環境が乱れていると満足に栄養を吸収できません。
腸内環境の改善のために善玉菌のエサであるオリゴ糖、また栄養素を分解できる酵素。
この2つを効率よく接種するのが、腸内と健康を改善する鍵となります。
腸内環境の健康と健康の関係
腸内環境を健康にすることは、私達の健康を維持することと同じ意味を持ちます。
腸は体外と体内の接触部。体の中に腸が入っているように思いますが、実は外部と一番接触しているとも考えられます。
腸を整えるとどのように体に影響してくるのでしょうか。
詳しく確認していきましょう。
免疫力の向上
腸は私たちの体内で最も大きな免疫組織を持っています。
免疫とは体外から、体内へ物質を通過しても良いかを許可する機能です。
腸内と体外は直接つながっていて、異物と初めて接触するのが腸なので免疫細胞が豊富に存在すると考えられています。
腸内細菌は、免疫細胞と連携して体を病原体から守る役割を持っています。
善玉菌が多い健康な腸内環境は、免疫力を高め風邪や感染症から体を守ってくれるのです。
消化吸収の改善
腸内細菌は、消化管の食物の消化と栄養素の吸収の働きを助ける役割があります。
特に、食物繊維は人間の消化酵素では分解できないため、腸内細菌によって発酵・分解されます。
この過程で生成される短鎖脂肪酸は、腸の動きを活発にし、便秘の改善や大腸がんの予防に役立つのです。
脳との連携
腸は脳との関係が非常に密接であると考えられています。
これは「腸脳相関」と呼ばれ、腸内環境が精神的な健康にも影響を及ぼしているのです。
腸内環境が乱れると、ストレスや不安、うつ病のリスクが高まってしまいます。
腸脳相関を考える上で大事な物質がセロトニンというホルモンです。
セロトニンは脳と腸内で産生されていて、いわゆる「幸せホルモン」の一種です。
腸内が乱れてしまうとセロトニンの産生が減少してしまい、精神的な健康を保てなくなる可能性も出てしまいます。
肥満の予防
腸内環境を整えると、肥満を予防できることもわかってきました。
特定の悪玉菌が多い人は、肥満になりやすいことが研究で示されています。
逆に、善玉菌を増やすことで、体重の管理や肥満の予防に役立つと考えられています。
オリゴ糖の効果と働き
オリゴ糖は、消化酵素によってほとんど分解されず、消化・吸収されないまま大腸に届く特性を持っています。
大腸に届いたオリゴ糖は、ビフィズス菌のエサとなります。
ビフィズス菌は大腸における主要な善玉菌。
ビフィズス菌が増えると、大腸内の環境が改善し、便秘や肌荒れの改善につながります。
またオリゴ糖は水溶性食物繊維の一種であり、便通の改善に効果的です。
便秘の原因は様々ですが、便に水分が行き渡っておらずカチカチになってしまい大腸から排泄しにくい状態も原因の一つです。
オリゴ糖は水分を保持したまま大腸に届くので、便を柔らかくします。
その結果、便通を改善する効果があるのです。
オリゴ糖と酵素の効果と働き
オリゴ糖と酵素は腸内環境の改善という共通の目的に対して、相乗効果を発揮します。
まず、酵素は私たちの体内でさまざまな化学反応を促進する役割を持っています。
食物の消化や栄養素の吸収、老廃物の排出など、生命活動に必要な反応を助けるのです。
酵素は体内で生成されますが、年齢とともにその生成量は減少します。
そのため、食事から酵素を摂取することが極めて重要です。
一方、オリゴ糖は、消化酵素によってほとんど分解されず、消化・吸収されないまま大腸に届く特性を持っています。
大腸に届いたオリゴ糖は、ビフィズス菌のエサとなり、ビフィズス菌を増やします。
ビフィズス菌が増えると、腸内環境が改善し、便秘や肌荒れも改善できるのです。
つまり、酵素は食物の消化を助け、栄養素の吸収を促進。
一方、オリゴ糖は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えるのです。
これらが同時に働くことで、腸内環境の改善と栄養素の吸収効率の向上が期待できます。
そのため、酵素とオリゴ糖を組み合わせて摂取することは、腸内環境の改善に非常に有効な手段となります。
オリゴ糖とビフィズス菌の関係
オリゴ糖は、ビフィズス菌のエサとなり、ビフィズス菌を増やします。
ビフィズス菌が増えると、腸内環境が改善し、便秘や肌荒れの改善につながります。
また、ビフィズス菌が生み出す有機酸の影響で、腸内が弱酸性になるとカルシウムなどのミネラルが溶けやすくなり、体内への吸収が促進されます。
これらの効果を最大限に引き出すためには、適切な量のオリゴ糖を摂取することが重要です。
オリゴ糖は、乳製品や穀物、野菜などの食品に自然に含まれていますが、サプリメントなどを利用することで、必要な量を確実に摂取することができます。
オリゴ糖と砂糖の違いとは?
オリゴ糖と砂糖は同じく糖類ですが、決定的な違いはカロリーです。
砂糖のカロリーが1g当たり4kcalであるのに対し、オリゴ糖は1g当たり2kcalです。
また、甘味度は砂糖を100%とした場合、オリゴ糖は約30%です。
オリゴ糖と砂糖を比較すると、オリゴ糖はカロリーも甘さも控えめで、上品な甘さを持っています。
これらの特性から、オリゴ糖はさまざまな食品に活用されています。
特に、カロリーを抑えたい方や糖質制限をしている方にとって、オリゴ糖は有効な甘味料と言えるでしょう。
また、オリゴ糖は砂糖と違い、腸内環境を改善する効果もあるため、美容や健康に気をつけている方にもおすすめです。
オリゴ糖と酵素の相乗効果を引き出す方法
オリゴ糖と酵素は密接な関係にあり、腸内環境を改善する効果があるのがわかりました。
その相乗効果を高めるための方法について、確認していきましょう。
食事にオリゴ糖を取り入れる
オリゴ糖は、乳製品や穀物、野菜などの食品に自然に含まれています。
玉ねぎや大豆、はちみつなど自然由来の食物にもオリゴ糖は含まれているのです。
また、オリゴ糖を含む食品やサプリメントも市販されています。
これらを日常の食事に取り入れることで、腸内環境を改善することができます。
例えば、朝食にオリゴ糖入りのヨーグルトを食べたり、砂糖入りのお菓子の代わりにオリゴ糖入りのお菓子を選ぶのが良いでしょう。
また、料理に使う砂糖をオリゴ糖に置き換えることも一つの方法です。
酵素を摂取する方法
酵素はさまざまな食品に含まれていますが、意識的に摂ろうとすると意外と難しいかもしれません。
酵素を摂取する方法を、一緒に確認していきましょう。
生の食品を摂取する
酵素はタンパク質のため、酵素を取るならば生の食材を取る必要があります。
なぜなら、タンパク質に熱を加えてしまうと、酵素としての働きが失われてしまうからです。
生の果物や発酵食品、野菜などには、酵素が豊富に含まれています。
これらの食品を摂取することで、酵素を効率的に摂取することができます。
例えば、朝食にフルーツを食べたり、昼食に生野菜のサラダを食べたり、夕食に納豆やキムチを取り入れたりすることで、日常的に酵素を摂取することができます。
酵素サプリメントの利用
酵素サプリメントも酵素摂取の一つの手段です。
サプリメントは手軽に摂取でき、忙しい方や食事制限がある方にもおすすめです。
市販されている酵素サプリメントには、さまざまな種類の酵素が含まれているものが多く、効率的に酵素を摂取することができます。
オリゴ糖と酵素を組み合わせる食事法
オリゴ糖も酵素も同時に取ったほうが、腸内環境の改善に効果的です。
どのような食事法が効率的かをご紹介いたします。
オリゴ糖含有食品と酵素含有食品を組み合わせる
オリゴ糖と酵素を同時に摂取することで、その効果を最大限に引き出すことができます。
例えば、オリゴ糖を含むヨーグルトに、酵素を多く含むフルーツをトッピングするなどの方法が効果的です。
オリゴ糖は液体状のものもありますので、練乳のかわりにイチゴにかけても美味しくいただけるでしょう。
オリゴ糖は甘みを持つので、同じく甘みを持ち、酵素がふんだんに含まれるフルーツとの組み合わせは非常に良いと言えます。
オリゴ糖と酵素が配合された食品を選ぶ
オリゴ糖と酵素が配合された食品も市販されています。
これらの食品を選ぶことで、一度に両方を摂取することができます。
例えば、オリゴ糖と酵素が配合されたヨーグルトや飲み物などが代表的です。
これらの商品を利用することで、手軽にオリゴ糖と酵素を摂取することができます。
腸内環境改善に効果的な食材とレシピ
オリゴ糖含有食材の紹介とレシピ
オリゴ糖を含んだ食材としてはオリゴ糖シロップなどが挙げられます。
オリゴ糖シロップを用いたプリンなどはいかがでしょうか。
砂糖のかわりにオリゴ糖を用いることで、優しい味のプリンに仕上がります。
もちろん砂糖よりも低カロリーなので、ダイエット中のご褒美にも最適です。
またオリゴ糖は、玉ねぎやバナナ、ハチミツなどの食材に含まれています。
玉ねぎとハチミツを使ったレシピとして、酢玉ねぎが挙げられます。
みじん切りにした玉ねぎに、リンゴ酢、ハチミツ、塩を加えるだけ。
いろんな食材にかける、ドレッシングとして活用できますよ。
酵素含有食材の紹介とレシピ
酵素は、生のフルーツ、発酵食品などに含まれています。
これらを使ったレシピとしておすすめなのが、酵素シロップです。
色々なフルーツを一口大に切り、砂糖を加えて発酵させたものです。
少し手間はかかりますが、色々なフルーツを活用できるのでオリジナルのシロップを作ることができます。
発酵させたシロップは長持ちするため、保存食としてもおすすめです。
また発酵食品といえばキムチも人気です。
キムチと納豆を組み合わせれば、美味しい上に効率的に酵素を摂ることができますよね。
オリゴ糖も酵素も一つで取れる!?
オリゴ糖と酵素の関係について解説いたしました。
一見オリゴ糖と酵素はあまり関係がないように感じますが、腸内環境の改善に非常に役立つのに驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、両方を別々で摂るとなると意外に手間がかかると思われる方もいらっしゃるかもしれません。
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